2009年7月23日木曜日

SOHOとファミレスの関係


今日もデニーズに行った。遅い昼飯をとり、コーヒーを飲みながら仕事関係の本を読んだ。
 平日の昼間、ランチタイムを外した午前中や午後に郊外のファミレスを訪れてみよう。
 男性の一人客がテーブルの上に資料を広げてなにやらメモを書いていたり、ノートPCで何かを検索していたり、熱心に本を読んでいるシーンを見かけることが少なくない筈だ。
 彼らの多くは個人事業者や自由業/自営業の人たち。ファミレスを一時的な仕事場や読書場として使っているのである。個人事業者のはしくれである自分もファミレスを仕事場として度々利用する。
 「新しい企画を考える」、「原稿の下書きや校正をする」、「資料を読み込む」、「クライアントや仕事仲間と打ち合わせをする」・・・・、そういう場所としてファミレスはなかなか重宝である。
 まず第一にテーブルが大きくて広い。椅子がゆったりとして楽ちんである。喫煙席ならタバコも遠慮なく吸える。誰かに用事を頼まれることもない。売り込みの電話はかかってこない。しかもコーヒーはお代わり自由で腹が減ったら食事もできる。
 ぜいたくを言えば、あとはコピー機があって、テーブルの上にインターネットのポートと電源があって、個人用に使えるロッカーがあって、供用のシャワールームでもあれば最高だ。
 さて、ここでデニーズ、ロイヤルホスト、ジョナサンという3大ファミレスの特徴を、SOHOの仕事場という観点から論評してみる。
≪ デニーズ≫
 パステルカラー調のインテリアと豊富な照明器具のせいでともかく店舗内が明るい。よって、細かな字の資料や本を読み込むのに適している。コーヒーはお代わり自由で、しかもドリンクバー形式ではないため、いちいちコーヒーをつぎに行く必要のない点もありがたい。
≪ロイヤルホスト≫
 他の二店に比べると雰囲気的には少し気取っており、価格もやや高めだ。内装材のせいか店内の騒音がそれほど響かず、静かな点がありがたい。集中して企画を練る、原稿を書くなどに向いている。リピーターはしばしばロイホと呼ぶ。
≪ジョナサン≫
 3店舗の中では最も庶民的な雰囲気がある。ドリンクバーが充実しており飲料の種類も多い。他の2店に比べて喫煙席の数が多い点が特徴だ。いつもタバコの離せない愛煙家の仕事人にはうれしいレストランと言える。
 ファミレス側からすれば、コーヒーやパスタ程度で延々とねばるSOHO客はあまり歓迎しないのかもしれない。けれども、これらのSOHO客は最低でも週に一回、多い人は毎日利用する常連客である。
 つまりファミレスにとってSOHO客とは店に対する忠誠心の高いお客様、すなわちロイヤルゲスト=ロイゲなのである。
 少子高齢化がますます進み、女性の社会参加が常態化している今日この頃、ファミレスの一部はSOHO客やビジネス客のための様々なサポートサービスを売り物とした新業態レストランへと転換するかもしれない。

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